
旅程・見積・発注データの統合管理と承認フローの構築により、人的ミスを撲滅し、持続可能な高利益経営を実現へ
ランドオペレーター事業を展開する同社は、Excelによる旅程・見積管理の限界に直面し、人的ミスによる赤字リスクという重大な経営課題を抱えていました。X-mov Japan株式会社は、Salesforceを用いた業務フローの標準化とデータの一元管理を支援。現場の入力負荷を軽減しつつ、経営の透明化とROIの最大化を強力に後押ししています。
同社について
訪日旅行インバウンド業界において、世界数十カ国の国際的なクライアントに対し、質の高いレジャー・ビジネス渡航の企画運営を提供するランドオペレーターです。2030年までに日本の魅力を世界へ届ける最高峰のプレイヤーとなることをビジョンに掲げ、顧客ニーズに合わせた柔軟なプランニングと独自のブランド力を強みとしています。少数精鋭の組織ながら、文化交流を通じてより良い未来を創造することを使命とし、国内観光事業の活性化に大きく寄与するビジネスモデルを展開しています。
同社の挑戦
以前の同社では、旅程作成、見積算出、原価登録といった一連の業務が個別のExcelファイルで管理されており、深刻なデータ分断がボトルネックとなっていました。特に団体案件においては、宿泊数の誤入力や項目の計上漏れといった人的エラーが、一度のミスで数十万から数百万円規模の赤字に直結する重大な経営リスクを孕んでいました。現場からは「旅程表と見積書が別管理のため、膨大なコピペ作業が発生し、最新データの不透明さが課題である」という声が上がっており、属人化された複雑な算出ロジックからの脱却が急務となっていました。
業務プロセスの標準化と統合基盤の提供
X-mov Japan株式会社は、単なるシステムの導入に留まらず、顧客のビジネス成長を阻害する構造的課題の解決に向けた伴走支援を実施しました。
具体的には、Salesforce上に「案件」「旅程」「旅程詳細」の3層から成るカスタムオブジェクトを構築し、旅程(行程)データと見積・発注データが完全に連動する仕組みを提供しました。これにより、宿泊数や移動距離に応じた概算原価の自動計算が可能となり、Excelへの二重入力と人的な計算ミスを構造的に排除しました。
また、ガバナンス強化の観点から、承認フローと連動した帳票出力制限を実装。上長の承認なしには見積書や契約書の発行を不可とすることで、法的リスクと記載ミスの双方を未然に防ぐ体制を確立しました。さらに、商談フェーズの移行にバリデーションルールを適用し、必須項目の入力漏れがある場合にはシステムが警告を発するなど、現場が迷わず正確に運用できる「入力アシスタント」としての機能を拡充しました。
現場での変化
一連の仕組み化により、現場のオペレーションは劇的な変革を遂げました。
これまで丸2日間を要していた月末の集計作業は、ダッシュボードによるリアルタイム可視化へと進化しました。サプライヤーごとの支出がブランドや施設単位で自動集計されるようになったことで、経営層は正確な粗利率に基づいた迅速な投資判断が可能となりました。また、過去の失注履歴や案件データを活用した「攻めの掘り起こし営業」が可能になるなど、データドリブンなカルチャーが組織全体に定着し始めています。
X-mov Japan株式会社の価値
X-mov Japan株式会社の価値は、単にデータ統合基盤を構築することではなく、顧客の経営課題に深く入り込み、ビジネス成長を共に実現するパートナーシップにあります。今回のプロジェクトにおいても、複雑な原価ロジックの整理から、現場が使いやすいUI設計に至るまで、徹底して「ビジネス成果へのコミット」を優先した支援を行いました。X-mov Japan株式会社は、変化の激しいインバウンド市場において、顧客が本来の戦略業務に集中し、労働力を最大化できる環境を整えるための伴走支援を継続的に提供しています。
